音楽教育プログラム

アドバイザーとして長谷川諒氏が参加

郡山交響楽団の主要な事業に、音楽家たちが学校へ伺い児童生徒の皆さんと行うワークショップ活動があります。


この度、音楽教育学者の長谷川諒氏にアドバイザーとして、楽団の音楽教育プログラム事業に参加していただくこととなりました。

長谷川氏が掲げる”子ども達が主体になる音楽活動”として、共に”音楽づくり”ワークショプを研究・実践していきます。

長谷川氏にはアドバイザーとして、学校でのワークショップのカリキュラム作りや、共に公開ワークショップを行うなど、協力していただきます。


将来を担う子どもたちを育てることで、持続可能な音楽文化の発展が可能になるように楽団として取り組んでいきます。

"私はクラシック音楽が大好きです。

一方で,SNSで頻繁に見かける流行曲とバッハの音楽を比較して,「バッハの曲の方が価値が高い」と構造分析的な点から論証する方法は今の所ありません。では,現代におけるクラシック音楽の価値はどこにあるのでしょう?ものの10秒でリスナーの脳を鷲掴みにするポピュラー音楽が量産され続ける社会の中で,数百年前からあるクラシック音楽そのものは次世代に生きる子ども達とどのような関係を構築できるのでしょうか?

そのヒントが「子どもと演奏家の協同的な音楽づくり」にあると私は考えています。クラシックやポップスをも含めた幅広い意味での音楽文化の価値は,過去に作られた楽曲の中だけに存在しているわけではありません。現代に生きる人が音楽を生み出す行為そのものにも、重要な価値があるのです。

郡山交響楽団のみなさんと子ども達が協同して新たな音楽文化を創造する,そんな場の目撃者になることを今からとても楽しみにしています。"

長谷川諒    

長谷川諒

博士(教育学),音楽教育学者。高校の吹奏楽部でサックスを始めたのがきっかけで西洋音楽に関心を持つ。広島大学で音楽教育学を専攻して以降,次第に「公教育の現場における音楽教育の意義や価値」について論考するようになった。 博士号取得後,香川大学特命准教授,神戸大学特命講師を歴任。現在は,神戸大学,三重大学,関西大学,大阪大谷大学,新見公立大学で非常勤講師として教員養成に従事しながら,集団即興演奏のワークショップ講師としても活動している。

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