井上道義氏の出演について

7/8に予定している郡山交響楽団 第四回公演に出演予定である井上道義氏の降板をお知らせします。

結石性腎盂腎炎により、当面の間静養が必要となり、7/8の郡山交響楽団 第四回公演に出演の予定でした井上道義氏がやむ得ず降板となりました。

井上氏の出演を楽しみにされていたお客様へ、大変申し訳ありません。


代わりの指揮者も検討しましたが、今公演は井上道義氏と本名徹次氏のお二人の師弟としての繋がりも大切にした内容であるため、代役は用意せず執り行うこととなりました。

今公演のために用意した新曲「雲と遊ぶ龍と鳳凰」は、当初お二人の指揮によって行う予定でしたが、本名徹次氏のみの 指揮で行うこととなります。

(井上氏が考案された本公演に対する演出などは、そのままの形で行います。)


井上道義氏が出演できなくなりましたことについて、ご理解を賜りたくお願い申し上げます。

井上氏本人から、メッセージを預かっております。

以下、掲載させていただきます。

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 本名くんを通じて出演依頼を受けたのがちょうど1年前くらい。「せっかくのチャンスだから1つの演奏会を本名と振り分ける方式ならいいよ!」と快諾し、銀座の蕎麦屋でああでもないこうでもないとプログラムを相談して決めたと記憶している。だが、当時の俺は1年後の自分自身の体調を予想は出来なかった…まぁ当り前だと思うが。

 

今年の1月に15年間のエネルギーを注いで来た自作オペラ「降福からの道」が完成、初演を大成功に終えた夜に、〈ガ~~ン〉とこれも30年来の持病「尿路結石」の発作があり緊急入院。その後入退院を繰り返しながらも、直近4か月間は「今の井上にしか出来ない演奏会」を紡いできたが、6月始めの新潟での演奏会で、ついに気絶寸前の痛みと痛み止めの多用によるアレルギー反応による右腎臓が透析一歩手前の状態と判明し即入院。ステントを入れたりカテーテルを入れたりしながら、2週間寝ても覚めても襲う激しい発熱と痛みに3キロ体重を奪われ、今も歩くのがやっとの状態だ。元々、身体が万全の状態でない老指揮者には絶対になりたくない井上は、2024年いっぱいでの「引退」を決めている。神様は「生意気な!」と思ったのか、予想できない状態による鉄槌を私に打ったのだろう。

 

今回の演奏会における指揮は、すべてを本名くんに託します。正直、そうせざるを得ない!ことが悔しい。師弟での出演に期待していたお客様と関係者の皆には、申し訳ない気持ちです。本名くんとは40年前、郡山の公園でローラースケートをして遊んだり、花吹雪をめでたり、手作りの薄皮まんじゅうを握らせていただいた思い出も褪せていないのに。井上という偽の師匠が君に、僕らの真の師匠たちのような正当な指揮について真剣に教えなかったことを悔やんでいます。どうぞ、若かったあの頃の初心に帰って皆さんと一つの目標に向かって燃え尽きてください。頼みます。

 

 

2023年6月28日

井上 道義


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